みそのかんずめ

堕落しきった御時勢の話題をドォンドォン言おうじゃねえか!(ふつうのブログです)

うつつのゆめ~レビュー~(ネタバレ注意)

【注意】

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・感想なんでネタバレ満載

・東方の知識について実はあんま無かったりするので「あーじゃない!」と思う事もあると思います。ご了承ください。

・もしかして自身が馬鹿のせいか、内容の意味違いもあるかもしれません。

・文脈や呂律がおかしい

・特にない

味噌タロです。この度「四面楚歌(人比良氏)」さんの「うつつのゆめ」を読んでみましたぁ~600ページ超と結構道のりが長そうなこの本。事実俺も10ページずつ読んでたら2ヶ月もかかっちゃったよ!だけれども色んなキャラに焦点を当てるところがよく内容はとても飽きない内容です!この話の内容を大雑把に述べると、『たった二人しか居ないオカルトサークル「秘封倶楽部」所属のメリーという少女を探すために同じく「秘封倶楽部」所属の蓮子が探す』という話。けれども後半は魔理沙が中心に話が進みます。というか自分的に秘封本というよりかは魔理沙本かと思うんですよねぇ~あのひとひらさんだし。けど全体的に見たら秘封ばっかだったりするんで秘封本で正解か。

現在メロブで確認したら、もう販売されてなかったので本当早めに買っといてよかった…買いたい人は中古で頼もう!面白いからこれ。

 

 

(以下ネタバレ)

まぁそんなことはネタバレありの感想と行きましょう。前半の蓮子パートは「蓮子が色んな夢を見ながら、メリーを探す」という話で、咲夜の夢が印象的。彼女は作られた人の形をした化け物、所謂人造人間(ホムンクルス)で生まれた意味を知らず、意味を知るために外を出ては人を殺してた__というのが印象的でした。

そして、レミリア咲夜らしき少女の出会い。あそこも自分好きで、少女に生きる希望を与えたレミリア嬢の圧倒的カリスマに誰も惚れたと思う。俺が女だったら惚れるであれ。レミリア男子化絵とかないんですか。

と、まぁこの小説の主要人物の大半は「何かしら絶望」しています!生きる意味や運命を知りながら受け入れないものなどなど…欝の塊といってもいいでしょう。そして幻想郷の滅亡。ひとひらさんの小説は初めてだったのですが、幻想郷滅亡ネタが多いらしいですね。ひとひらさんの小説。呼んでみたい感はある。だけど「歴史は常に生命が生まれ破滅へ到着する」という話だから、元からこの世は消滅するシナリオになってると考えてしまう。例え歴史が繰り返そうとも、行く末を知っていても。けれども蓮子はそんなことお構いなしだった。メリーに会うために諦めない蓮子の姿を見て、立ち上がる彼女たち。まるで蓮子が聖人に見えてきます。つーかこの小説の蓮子すげえかっこいいんだよなぁ…

そして何より、この小説…あの紅白の巫女が存在しなかった。いや出てくるんだけれども終盤辺りにしか出てこない。表紙にあんなに大きく出てるのにね!というのもこの作品の軸は「生まれてくる前の彼女の夢のすべて」だからなぁ~ヒルコという夢しか見ない骨無し竜とか初めて聞いたよ俺。

後半パートは先程も言及したが、「魔理沙が過去の自分の罪と自分自身を向き合う」のを中心に事が動いていたなぁ。過去話も結構あった。

魔理沙だけやけに力が入ってたのはなんとなく俺だけでしょうか。だって、数々の異変を解決しないで「終わらせてる」し、自身の罪を自身に問い詰められるシーンは見てて救いが無いと思いましたわぁ…しかも体がボロボロというよりは精神の中身がボロボロだったしな…しかし夢で見た少女を目指し、その人と一緒にいたくて追いつきたくて、やっと出会えた…のシーンは魔理沙の本章から伝わってくる嬉しさと切なさが詰まっていて堪らなかった。霧雨のように泣いたという文は印象的です。

最後の魔理沙のスペカの見開きは圧倒的!大迫力!スペクタクル!かっこいい。

…とまぁこの本。秘封本でありながら、レイマリ本でもあるという…悲しくも切ない内容でした!レイマリ目覚めたじゃねーか!どうしてくれる!

「胎児の夢」など随所にネタが仕込んであり、上級者なら「おおっ!」と思う部分もあると思います。「え?こんなキャラもいたっけ?」という超初心者の僕が言うのもなんですが、どんなキャラなのか結構説明もされてたのでノープログレムだと思います。けど挿絵は序盤と終盤以外ないから、容姿は大百科等で探してください。自分はキャラ設定を調べるよりも、訳分かんない漢字も出てきたので、漢字を学ぶことから始めたいです。

それと…もしかして蓮子は霊夢の生まれ変わり前だと思ってた時期もありました。まぁそんな展開なかったけどね!!!

 

そうそう、読み終えた後にこの動画見てみました。…見終えた後これ見ると涙が出そうなんだよなぁ…

これ見てひとひらさんに興味がわいたのは確かだし、そんなわけでこれからひとひらさんの只管作品漁ろうかな。しかし後から気がついたことなんですが、「現夢」という作品は別物だったっていうのがつい最近知りまして…リメイク作でもなかったしPV見たところ絶対読みたいという意欲に襲われているのですが、何せ売ってないものだから再販待ちとします…中古で売っても高そうだしなぁ~~それでは。

___そして貴方は、夢から覚める。